『DEAR未来の僕たちへ』|||SAMPLE|||

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※所々抜粋しています※




突如として眉を吊り上げた涼宮さんが怒りに体を震わせています…。まるで火山が噴火したかのように。間違っている、と言われても…
僕には、こんな風にしか思えないのです。


「相手は一体古泉君を何だと思ってるのかしら!大切な副団長を、よくもっ…!」
「お、落ち着いて下さい涼宮さん!僕は現状にとても満足をしてっ」
「古泉君が良くても、あたしが許さないって言ってんの!!」


その一言に、思わず涙が溢れそうになりました。
僕はとても幸せです、涼宮さん。
あなたのその言葉で十分です。


「未来が…ないじゃないっ…今がどんなに良くても…っそんなの、未来がないじゃない!」
「…未来…?」
「そうよ!!タイムマシンでもあれば今すぐにでも古泉君を送り込むのに!!」


っていうか、こんだけ科学が進歩してるんだからタイムマシンぐらい造って見せなさいよ!!と腕を組みながら怒っている姿に、僕は心のそこから笑って見せた。
その不器用な優しさに、心から感謝します。


「未来に行って、僕は何をすべきなんでしょうか?」


なんて、思わず質問してしまうのも涼宮さんだからです。
そんな僕相手に、実にイイ顔をして答えてくれました。


「高校生だからって、遊びの付き合いをする奴があたしは大嫌いなの!心の底から好きになった相手なんだったら、一生添い遂げるのが筋だと思うのよね!」
「一生、ですか?」
「そう!だから未来に行けば分かるじゃない?古泉君がまだその人と付き合っているかどうか、未来でも今のような接し方なのかどうか!」


未来…と涼宮さんの台詞を反芻し、考える。
未来の彼は、未来の僕と一緒に居るのでしょうか?と…。
僕みたいな…つまらない人間と…?


「そう思わない!?古泉君!!」


キラキラ光る太陽のような笑顔に、僕は何故だか泣きそうになりました。いつかは離れて行ってしまう人だと理解しているからこそ、キョン君を想うことが辛くなる、悲しくなる。
涼宮さんは、何も悪くない…悪いのは、僕だ…。


「…そう、ですね…行けたらいいですね…」
「でしょでしょ!?今すぐには無理かもしれないけど、無いなら造ればいいのよ!タイムマシン!!時空移動装置、なんてどう!?格好いいわよね!」
「大変宜しいかと」





※※※抜粋※※※





「も、申し訳ありません!どこか怪我を!?」
「…お前、今何歳だ?」


慌てふためく僕は、やっと今の体勢に気付きました。
ベッドの上でキョン君によく似た方が寝ていらっしゃる所に、僕が何故か降って来た…ということみたいです…!
その反動でベッドのヘッドボードに頭をぶつけてしまったらしく、今も会話がまったくもって噛み合いません!


「え、えっと…僕は、そのっ…決して怪しいものではありません!僕の名前はっ」
「一樹」
「え…?」
「古泉一樹、謎の転校生で閉鎖空間という特殊な環境では超能力者、且つ涼宮ハルヒのイエスマン…だろ?」


空を見てでも言える、もしくは立て板に水といった具合にすらすらと言葉を紡ぐ、その人。どうして、見ず知らずのあなたが…。


「どうして、それを…」
「そうか…今日はあの日なんだな…っておいおい、まだ気付かないのかよ…俺だ」
「?」


やれやれ、と言いながら半身を起こすその方は怒っているような、でも嬉しそうな、そんな表情を浮かべています。
ぼっ、僕あなたのお腹の上に乗っかったままでした!


「10年後の俺だ」
「!?」


慌てて下に移動しようとした僕の体は、その方に…抱きしめられてしまいました。
じゅ、10年後の…?何?何が起こったんですか?


「…キョン、君…?」
「…あぁ、そうだ」


久しぶりだな、と満面笑顔で言われて僕はこれでもか、というくらい顔を赤くさせてしまったことでしょう。それも仕方ないことだと思います…だって、彼が…笑うから。


「あの…本当に、キョン君なんですか…?」
「本当だよ」
「…10年後の?」
「うーん、約10年、かな?」


少し首を傾げて、考えるキョン君はもう一度僕に訊いてきました。


「お前、今何歳だ?」
「え?じゅ、18歳、ですけど…」


その年齢を僕が言ったと同時に、彼の目が大きく見開かれました。
そ、そんなに驚くことでしょうか?


「18歳!?…なるほど…どうりでこんなに可愛いわけだ」
「か、かわっ…!」
「手出したら犯罪だな?」
「なななっ…!」


僕が知っているキョン君からは考えられないことばかり仰っているのですが、やはり…涼宮さん達が企画したドッキリだったりするのでは…?涼宮さん…?っ!!涼宮さん!!


「…どうやら、あなたが仰っていることは…本当のことだと思い始めてきました…」
「何だよ、まだ信じてなかったのか」
「…僕が…僕があの日あんな事を言ったために…」


僕は、思い出していました。


―「そうよ!!タイムマシンでもあれば今すぐにでも古泉君を送り込むのに!!」―


なんて…僕は…


―「でしょでしょ!?今すぐには無理かもしれないけど、無いなら造ればいいのよ!タイムマシン!!時空移動装置、なんてどう!?格好いいわよね!」―
―「大変宜しいかと」―


「…な、なんてことを…」
「?何をそんなに落ち込んでるんだよ?」
「僕が…僕が、涼宮さんに…言ったせいで…」


彼女は、僕の身を本当に案じてくれたのでしょう。
嬉しいけれど…これは…本当に、未来に来てしまうなんて…!









本へ続きます。




大人キョン×古泉です^^^趣味丸出し!!
未来のキョンと古泉は一体どうなってるのか。
ハルヒのミラクルパワーで未来に古泉が行っちゃいます!
愛され副団長ですvv


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